数あるキュウリの品種の中で最も美味しいと言われる幻のキュウリです。いわゆる昔のキュウリ。
はじめに
昔作られていた作物には、味以外にも異なる性質があります。
それは流通に向くことです。
現在、スーパーで入手できる野菜のほとんどは農家から直接仕入れたものでなく、問屋などが間に入っています。
一定の品質を担保できるメリットはありますが、流通に向かない製品がスーパーに並ぶことは稀です。
流通に向かない美味しい作物を作る活動の一貫として、昔のキュウリを生産、販売しています。
昔のキュウリ
昔のキュウリは、歯切れがよく香りや味のいい夏野菜として親しまれてきました。
しかし、皮が薄いため、すぐに傷ついたり柔らかくなってしまいます。また、ブルームと呼ばれるキュウリの代謝する白い粉は残留農薬と間違われました。
そのため、次第に皮が硬くブルームのない品種へと移行していきます。
四葉キュウリ(すうようきゅうり)
昔、日本で多くの農家が作っていたキュウリの品種です。年配の方に聞くと、これこれ、トゲトゲで美味しかったやつ的な話をサれる方もいます。
実物の写真はこちら。
トゲが多く痛そう。というか触ると痛い。
これを切って味噌だけで食べてみます。味付けはシンプルに味噌だけ。これくらいのほうが素材の味を確かめられます。
普通のキュウリと比較して、キュウリによくあるウリ科の作物の青臭さがありません。また、歯切れもよく、見た目や触った感じ以上にみずみずしく、香りもなかなか。
確かに一番美味しいと言われているだけあります。
ただ、日持ちしないため、収穫してから1日もするとちょっとクタッとしてきます。味、香り、歯切れの良さ、水々しさはかわらないのに、ちょっと見た目が残念な感じがします。
おわりに
昔の作物は美味しかった論争がありますが、一般的にアクが少なかったり甘みや旨味の強い品種改良された現代の品種のほうが美味しいものです。
キュウリに限ればそれはあてはまりません。
昔の美味しいキュウリ「四葉キュウリ」を手にとってみてはいかがでしょうか。
お求めは暫くの間、直売所での販売とさせていだきます。また、ツイッターで連絡をくれればとれたてを渡せるよう調整することも可能です。
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