途絶える寸前の作物

2020年の春に販売を目指している作物をすこしだけ紹介します。

日頃皆さんが食べている野菜がどのように栽培されているかご存じでしょうか。

多くは種苗会社から種や苗を購入して栽培しています。多くの作物はF1品種と呼ばれる雑種です。雑種強勢で病気に強く美味しく収量が多くなるメリットがあります。しかし、F1品種は1代限りの形質で種を取っても同じ作物になるとは限りません。

一方で在来種、固定種と呼ばれる品種も存在します。こちらは形質が固定されており地域や家で種を代々受け継いできたものです。F1品種に比べ風味や味が独特で美味しい品種が数多くあります。

美味しい作物でもたくさん収穫できなければ経済合理性の観点から作られなくなっていきます。従って代々受け継がれてきた在来種がどんどん消えているのが現状です。

 

えびな美食農プロジェクトでは、こういった在来種、固定種の栽培を栽培して代々受け継がれてきた作物を守る活動も行っていきます。

 

今回メンバーの親戚からとある集落でのみ栽培されているマメを分けていただきました。非常に美味しいマメでその集落では春の味覚として親しまれていたそうです。

しかし、生産者と消費者の高齢化、規模の縮小で現在は数軒の庭の裏で少しだけ作られるのみで途絶える寸前のころでした。

分けていただいた種は数名の有志で栽培して生産と普及に努めていこうと考えています。

本当に美味しい作物なので来春はぜひ手に取ってほしいところです。

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