早春の味覚「子持ち高菜」

こんにちは。清水園芸です。
今回は珍しい野菜、子持ち高菜をご紹介します。

今年の子持ち高菜の出荷が始まるタイミングです、清水園芸がその美味しさに惹かれ栽培にチャレンジを続けている子持ち高菜について、今回はそのストーリーを含めてお話しします。

目次

子持ち高菜について

子持ち高菜はアブラナ科の野菜です。夏の終わりに種を撒き、秋に植えて早春1月~3月の期間に収穫します。子持ち高菜は、高菜の変種です。葉の間にコロッとした脇芽(蕾)がつきます。この様子が新しい芽=子どもを持っているようなので子持ち高菜と言うそうです。

日本だけでなく中國でも作られ、児菜(アーサイ)と呼ばれています。日本では、蕾菜(つぼみな)、祝蕾(しゅくらい)と呼ばれています。

子持ち高菜はコリコリ・ポリポリとした独特の食感と清々しい風味があり、とても美味しいものです。蕾以外の葉や芯も食べることができ、捨てるところのない野菜と言われています。

比較的暖かい地方での栽培が盛んで、九州での生産量が多く、福岡では特産野菜としてブランド化を目指しているそうです。

子持ち高菜の特徴

子持ち高菜は、アブラナ科の作物の中でも飛び切り大きく育ちます。重さは一株当たり6kgを超えます。次の写真の抱えてる人のサイズと比べてもらえればどれだけ大きいか想像がつくと思います。

この葉の付け根に蕾の部分があります。

写真の中央にある芽のようなものが蕾になります。

一株から丁寧に解体して小分けにして袋詰めしたものを販売しています。

子持ち高菜との出会いと栽培

子持ち高菜という野菜は、近隣で手に入らない野菜でした。そのため、自分たちで作って食べてみようと考えたのがきっかけで生産を始めました。

いざ栽培を始めてみると、関東地方では少し難しい面がありました。それは寒さに弱い点です。温暖な九州地方で栽培されている理由を目の当たりにしました。

収穫、パック詰めも紆余曲折、試行錯誤の末、形になりました。というのも非常に大型の野菜で、一株6kg以上になります。普通に収穫しようにも大きくて畑から持ち出すのですら苦労します。柔らかいため、コンテナに詰めると傷んでしまうので一株ずつ収穫して運んでいます。そのあとは、丁寧に解体して洗浄後にパック詰めをして出荷しています。

最初の年のテスト栽培でこの野菜の美味しさに魅せられてしまいました。

冬野菜の中でも圧倒的に美味しい野菜のひとつだと思います。寒さに弱いという弱点や、調整に手間がかかるという難しさはありますが、それを受け入れてでもこの野菜を是非たくさんの人に味わってもらいたいと思い栽培を始めることとしました。

清水園芸の子持ち高菜のウリ

子持ち高菜は風味が落ちるのが早いため、なるべく新鮮なものを入手して欲しいものです。毎年、駅前のスーパーでは九州産の子持ち高菜が販売されていますが、収穫から数日経過しているため、味は落ちています。その証拠に切り口は若干茶色くなっています。

清水園芸の直売所や出荷先では収穫直後の物を並べられますので、長距離を運ばれてきたものとはまさに一味違います。この季節しか味わえない、新鮮な春の風味をぜひご賞味ください。

また、葉も高菜として食べれるため、袋詰めして高菜として販売しています。

オススメの食べ方

生産者オススメの食べ方は浅漬けとてんぷらです。

浅漬けは5mm程度の薄切りにして塩昆布と細切りにしたショウガを加え一晩漬けたものです。

苦みや辛味はありません。歯ごたえもちょうどよくコリコリとした食感と子持ち高菜のほんのりとした甘味が心地よいです。

天ぷらは一口大に切り揚げます。写真は撮り忘れてしまいましたが、癖がなく食感がいいため塩で食べると美味しくいただけます。

癖がないのでどんな調理をしても問題ないと思いますが、素材の味がいいのであまり手を加えない調理がオススメです。

おわりに

子持ち高菜は春の訪れを告げる野菜として皆さんに楽しんでいただけたらと思います。

子持ち高菜の販売はJAさがみ海老名グリーンセンターと清水園芸の珍直売所のみで販売しています。お求めの際は、どちらかにお越しください。

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