昔の単位のお話1(容積)

こんにちは。清水園芸です。

今回からは農業で使われる昔からの単位の話として、いくつか記事を書きたいと思います。今回は、容積を表す升や合についてです。

目次

はじめに

いま世界ではメートル法が標準となっています。

メートル法が決まる前、アジアでは尺貫法という単位を使っていました。この尺貫法は今は公式に使うことは禁止されていますが、昔から生活に密着していた単位なので文化の中に残っています。特に大工さんが有名ですが、農業関係にも名残があります。

日本の農業の知識として尺貫法についても少し解説していきます。

一升ビンが代表の「容積の単位」

日本酒の一升ビンと言えば、ほとんどの人が見た事があると思います。こちらは「升」(しょう)という単位のビンで、日本酒がちょうど1升ぶん入っているという意味になります。升は容積の単位で、1升は1.8リットルに換算されます。

日本酒1升も醤油1升も同じビンに入ります。この1升は、日本では江戸時代に全国統一規格が決められ、計量用の1升ますが作られました。(アジアで同じ単位の文字を使っていても、時代や国によって量が違うので注意が必要です。あくまで日本の場合でお話します。)

日本酒1合とはどれくらい?その下は?

一升ビンに続き日本酒を例にします。お店で日本酒を注文するとき、1合や2合のとっくり単位になっている場合が多いです。この「合」(ごう)は、1升の1/10の量の単位です。10合飲むと1升ビンを空けた事になります。

1合の下には「勺」(しゃく)があります。1合の1/10です。これはもともと、おちょこの大きさです。1合とっくりで10回口に運んで飲めるということでしょうか。

今でもおちょこはバラバラの大きさではなく勺を単位にして2勺 ~ 4勺のサイズで作られています。

升の上は?一斗缶、一石

日本酒の例ばかりでしたので、今度は醤油を例にします。

一斗缶をご存知でしょうか。こちらは「斗」(と)という単位で10升になります。業務用の醤油などでは一斗缶が使われていて、四角い缶を見た事がある人も多いと思います。斗の上は「石」(こく)で、10斗になります。

この石は、江戸時代の大名の経済力を表した「石高」の石と同じものです。「加賀百万石」などと言われますので聞いた事があるのではないでしょうか。

お米も容積単位で計る

升の説明でこれは容積の単位だと言ったのですが、日本ではお米を計るときも使われます。

今でもご飯を炊くときには1合、2合と合で計っています。歴史の教科書や時代劇で出てくる「石」とも繋がりました。米の1石は1000合になります。

江戸時代は1石で年間の人間1人分の食料と言われました。一日2.8合ぐらいの計算になります。大名の経済力を石高で表したのも「百万石は百万人を養える領地」と言うことです。また、豆知識ですが、今はスーパーなどで売っているお米はkg単位のため、単位が違う「合」で計って食べていると買ったお米が最後にぴったりになりません。

まとめ

以上で昔の容積単位系、尺貫法の「升」については終わりです。

升の単位は公式には廃止されているものの、日本酒や醤油の量に使われるように日本の文化の中に根強く、農業の関係でも残っていることを解説しました。

覚え方としては、一升ビンをイメージし、1升 = 1.8リットルを覚えましょう。

1/10升 = 1合 、10升 = 1斗 までを知っていれば良いと思います。

すべて10新法なので換算は楽です。

ところで、農家が今でも使うお米の単位では俵(ひょう)があり、今でも「今年は◯◯俵の米が採れた」などと会話しています。この「俵」は今回の話には出てきませんでした。実は升の単位の中に俵は入ってこないのです。

その話は次回以降に続きます。お楽しみに。

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